無属性から始まる不動産生活

属性ゼロの元家具修復士が挑む不動産経営ログ

モールテックス講習会へ行ってきたどん


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今日は遥々、神戸市北区までモールテックスの基礎講習会へ行ってきました。

モールテックスとは何ぞや?と云う方に少々ご説明を。

ベルギー生まれのモルタル製品で、塗膜の薄さと相反する強靭さ、防水や曲げ強度にも優れる新しい可能性を感じさせてくれる素材です。

抽象的で解りにくいですので、実用例を。

下地の素材はほぼ選ばず。合板、プラスチック金属、ガラス、にスタイロフォーム!?

壁や床、キッチンや洗面所の土台からシンクそのもの、果ては浴室やプールまで作れちゃいます。しかも必要塗膜は最薄で驚愕の2mm!

普通のモルタル(コンクリート)はそんな厚みで塗りつけても確実に割れます。というか、よほどの工夫と技術がなければ形にすることすら困難。おそらく左官屋さんからしたら眉唾も良いとこでしょうね。

さて、そんなモールテックスにもやはりというか当然というか難点がございます。

扱いがとてもややこしいの

製作の自由度が高い分、それぞれのシチュエーションや下地、仕上がりによって工法や材料などが細かく指定されています。

また、勘での配合は完全非推奨。モルタルのように「夏だから水多めにしよう」とかは許されません。

なんと、一部の材料は小数点第二位まで精密はかりでの計量を必要とするくせ者です。

講習会には現役の左官屋さんも多くいらっしゃってましたが、かなりぼやいておったそうな。

そんなにややこしい素材ですから、販売元の意向で商用利用の場合は講習会への参加が全力で推奨されています。下手な施工でモールテックスの評判が下がっては困りますからね。

で、実際に参加してみた感想ですが、「これは受けといて良かった」というのが素直な気持ちです。

売店サイトで仕様書なども配布されていますし、熟読すれば正しい分量や施工も可能かもしれませんが、おそらくそのうち必ず失敗するでしょう。現役左官職人すら頭を悩ませながら向き合うような、きっとそういう素材なんです。

誰にでも扱える素材ではないが、扱える人間には無限の可能性があるという実感

もしモールテックスを使ってみたいと思われているかたは講習会の参加をお勧めします。多少無駄金になっても良いからともかく触ってみたいというのもアリだとは思いますが、本格的にやるなら一度は受けることをお勧めします。

 

来週辺りから物件の再生に入れたら良いなと思っていますので、モールテックスも登場するかもしれません。(使う予定ではいます)